炭酸飲料が長らく嫌いであった
始めて飲んだのは、確か小学低学年あたりだったと思う
地域の交流会のようなものに参加したところ、紙コップにファンタグレープを渡された
チャレンジ精神で一口飲んでみたところ、口はピリピリするし、お腹がふくれるような感覚が生じ、しばらくの間ゲップが止まらなかった
それ以来、炭酸を「ゲップ生成器」だと捉え、極力飲まないようにしてきた
高校生になった 自分の高校の自動販売機には、MATCHという黄色の炭酸水が売ってあった
運動部の人の机上によく置かれており、自分は炭酸も飲めなければマイナーな文化部なので、MATCHとは全くの無縁な人間である、などと思っていた 自動販売機では、水とポカリスエットしか買わないまま高校を卒業した
酒が飲める年齢になった 初めて飲んだ酒はほろよいの白いサワーだった
これを飲んだときの感想は、カルピスの方が美味しいな~だったが、意外にも炭酸への抵抗感は昔ほどではなかった 確かに口がピリピリするし、たまにゲップが出そうな感じにはなるが、気分が悪くなるほどではない
もしかして炭酸って意外と美味しいのでは?? そう思った
ところで、自分はセブンイレブンを愛用している 愛用というか、自分の行動範囲にはセブンイレブンしかない
よくプライベートブランドのお茶を購入するのだが、ある日甘いものが飲みたかったのだろうか、「ゆずレモンサイダー」を手に取った 自分で炭酸を購入することなど初めてだった
とても美味しかった 炭酸飲料を心から美味しいと思えたのは初めての経験だった あまり炭酸飲料を飲まないので、例えたりすることは全くできないのだが、とても美味しかった
価格もリーズナブルだ プライベートブランドなので、100円ちょっと 個人的に、コンビニですっきりした甘いもの欲を満たすのに一番コスパが良いんじゃないかな、と思う
それ以来、 コンビニで一番好きな商品は「ゆずレモンサイダー」だ
【余談】
高校生の頃運動部の象徴みたいなものだと思って避けてきたMATCHを、この間飲んでみたらとても美味しかったです