はじめに
ブックオフでたまたま購入した、清水義則さんの短編集
しばらく本棚に眠っていたのだが、先日読んでみたらとても面白かった
|
清水義則さんといえば、フランス語で作風の模倣を表す言葉であるパスティーシュの名手として有名だ
そう聞くとなんだか堅苦しそうな内容であると思われるかもしれないが、パスティーシュとは別名パロディとも呼ばれる (厳密には違う意味だったら申し訳ない)
おもしろおかしい作品がたくさん載っていておすすめだ
以下、いくつかの作品に対して自分の率直な感想を述べる 気になる人は購入してみてほしい
1.私は作中の人物である
ちょっとややこしかった 結論としては、この物語の私は実体験を語っているようだが、全て嘘なのだ、これは小説だ、というような話だ
これ以降に、私視点のリアルっぽい話が出てくるのでそれに対してのコメントのようなものなのかな、と感じた
2.全国まずいものマップ
これまでに旅先で食べたまずいもののレビューをする話だ 最初は本当にあるもののレビューなのか?と思うような具体的で現実的な描写が続くが、突然非現実的な内容に変わっていって面白かった
3.文字化けの悦楽
ある官能小説作家が書いた小説が、ひどい文字化けになってしまった、という内容だ
文字化けの仕方がただただ本当に面白い
思㍑ます。 が好き
最後に
他の作品も面白かったので、よければ読んでみてください!!